2007年01月21日

のだめ?

いやいや、関東は曇り空の休日でした。
今日は、ご近所のフランス料理屋さんの店先でうっかり「ランチ1200円」というのを発見してしまいまして、というのも、いつもの昼時といえばもちろん職場にいるわけで、当然ながら自宅のご近所のお店の「ランチ」の表示なんか見かける機会がなかったわけです。

そこでつい思わずフラフラと入ってしまったら…

豚肉のソテー&牛蒡ソースが美味しかったのです。
なんでソースに牛蒡なのかは解りませんが、しかしこの牛蒡の風味が大変良く、湯気の立つような絶妙な焼き加減の宮崎豚の肉厚でしかも柔らかいお肉に、牛蒡の甘みと香りがとてもよく合ってしまって、思わずグラスワインまで2杯も飲んじゃうわで、昼飯だというのに大散財だったのです。
ひょっとしたら、この沿線でもかなり腕のいい店なんじゃないだろうか??

などといいつつ、そのあと電車で考えていたのですが、

「のだめ」って何で「カンタービレ」なんだ??

というのも、カンタービレはご存知のとおり、cantabileで「歌える」ってな意味なのですが、この国の言葉の発音の原則は、伝統的に最後から2番目の音節を伸ばすはずなのです。
たとえば、Italiaは「いた~りあ」なので、昨日もFelini(ふぇり~に)の映画で「Viva Italia!」をばあちゃんが「ヴィヴァ・いた~りあ」って言ってたさぁ。geratoだって、じぇら~とだし、Napolitanaは、なぽりた~ななんです。

そこで、同じcantabileをタイトルに使った名作はといえば、もちろんマルグリット・デュラスの「Moderato Cantabile」。そうそう、物語がゆっくりと展開していくあたりがcantabileなのですが、それではこのタイトルの日本語訳はといえば?

Marguerite Duras: Moderato Cantabile

うわぁ、やっぱり「かんた~びれ」だ?
なぜ??

これはきちんとケリをつけておかなければなりません。
そこで、手元の辞書をみると、

cantabile (かんたーびれ):(形)歌うように

ありゃりゃ、やっぱり3番目にアクセントがあるんだ。
うわあ…

そこで、もう悔し紛れにGoogleにお伺いをたててみました。
「カンタビーレ」77300件に対して、「カンタービレ」は13800000件。
あ、完敗です。
さらに、「カンタビーレ カンタービレ」が43100件あるということは、純粋にカンタビーレだと思っていた人、つまり自分のような勘違い人間は34200人しかいなかったということですね。

しかし、あまり例外のない言語なのに、どうしてなのだろう?
う~ん、incredibile ! (って、これも、いんくれじ~びれ??)

などといいつつ、休日の夜は更けていくのでありました…



Posted by mouf at 23:05│Comments(2)
この記事へのコメント
あけましておめでとうございます。

「かんた~びれ」は楽語でもおなじみなので、ポピュラーな言い回しかと思ってました。毛布さんの驚き様はちょっと意外だったかも。

私の携帯アドにも6年ほど前から「かんた~びれ」が入っています。こんなことを書くくらいなので、実際のアドレスの長さはこの単語の文字数の倍以上あるんですけどもね(笑)。

かんた~びれ もいいですが、えすぷれっしーぼ もいいですね。
Posted by uramaya at 2007年01月22日 18:37
あ、おめでとうです。こめ・すた~い?

う~ん、意外なんですよ、伝統的に第二音節のはずなのですが、本を見ると第一や第三音節もアリらしい。
とはいえ、なぜかんた~びれが..

あたしゃ、何と言われても、あだ~じお好きですたい。.
あの重厚なストリングセクションの「ねっとり感」がたまらんとです。
Posted by 毛布 at 2007年01月23日 22:53
 
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