2007年05月14日

なぜ焼酎を飲むのか?

このゴールデンウィークは、珍しくたくさん映画を見たのです。そうそれは、機内で映画が見られたからです。
そこで、その中で一言コメントするとすれば、
やっぱりBabelですねぇ。

この映画、ある一つの家族をめぐって、モロッコ・メキシコ・日本でシビアな出来事がいろいろ同時進行するって内容で、そこには言葉の通じない異国の環境や、それ以前に耳が聞こえないために言葉そのものが機能しないような状況が氾濫しているのです。
だからBabelなんですね。

ここでストーリーは、あえて解りやすく言えば3人のおバカさんを中心にどんどん展開していくのですが、この3人のおバカぶりがとても常識では考えられないくらい、理解の限度を超えているのです。
すると、とても映画の深みが理解できる状況ではなくなってしまうのですが、そこからこの映画のミドコロをまとめてしまうと、①ブラッド・ピットが出ていること、②ロード・オブ・ザ・リングのエルフの女王さんが出ていること、③日本人の高校生が気前よく全裸になること、ぐらいになっちゃう。

この女子高生がなんで嘘を言うのか、なんで全裸になったのかの理解が作品の質を高めるためのポイントのすべてなのですが、これが理解できない。
この女子高生、嘘をついたり、全裸になった後、相手役の刑事に手紙を渡すのです。するとこの手紙を読んだ刑事は、居酒屋で焼酎を飲みまくります。(この居酒屋が、ちょっとブレードランナーのうどん屋みたい。)しかし、肝心の手紙の内容がぜんぜん予想できないだけに、なんでヤサグれてヤケ酒飲むのかが理解できない、なんとも中途半端な気分のまま、映画は終了してしまったのでした。

ひょっとして、他者の理解を拒絶する障害として機能するのは言葉だけではなく、この映画そのものも理解を拒絶するのだ、ということなのでしょうか?(などと勘ぐる。)
だれか、映画見た人は解説してください。



Posted by mouf at 00:13│Comments(0)
 
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