2006年02月09日

メトロに乗るときの注意点

さて、メトロに乗るときの注意点としては…

まず、やはりスリに注意することでしょう。
自分はスリにあったことはないのですが、情報によればやはり多いようです。
えてして、スリにはジプシー系の人達が多いようで、さらに日本人はターゲットになりやすく、複数で取り囲むように狙ってくるようです。
ですから、メトロに乗る直前に不自然に自分の周りにジプシー系の人達が来たら、それは日本人観光客としてターゲットにされていると考えてください。
さらに、4時から6時の間はほとんど東京の地下鉄並みに、逃げようがないほど混雑していますので、この時間帯は避けるのがよいでしょう。

ただし、日本人ではなくとも、事情に通じたヨーロピアン・ローマの人でもスリの被害にはあうようです。この場合、不用意な場所に現金を携帯しないことが一番重要です。
ちなみに、先日200 Eurosをすられたという日本人の話を聞いたのですが、イタリア人の感覚では、すぐに使う予定もないのに現金で200 Eurosを携帯しているあたりからして、日本人はアホだと言ってました。(感覚が違うのです。)


それから、改札のシステムがルーズですが、時々ですが、ホームから階段を昇って改札口に行く手前で、いっせいに検問を行っていることがあります。
ここで、きちんと検札された切符を持っていないと、30 Eurosだったと思うのですが、罰金を払うことになります。
(周りのイタリア人たちは、検札せずにどんどん入構しているのですが、ほとんどの人は意外と律儀に一ヶ月定期券を持っているのです。無賃乗車が放置されていると勘違いしてはいけません。)


また、ローマ市の地下鉄、公共機関のくせになぜか夜になると止まってしまうことが多い。

夜の9時頃に駅に行くと、地下の改札口に続く階段が容赦なく閉められていて、構内はすでに真っ暗だったりします。おじさんに理由を聞くと、「ショーペロ(ストライキ)」とかいうのですが、それにしては頻回で、背景にイデオロギーとか切実な要求事項があるとはとても思えず、たぶんサボっているだけ、のような印象すらあります。

夜の9時といえば、ローマの多くのレストランの開店時間は7時半。ここでのんびり食事をした後で、そろそろホテルに帰ろうかという時間。
この時間に予期せずメトロが止まっていると、慣れない外国の街では絶望的に途方に暮れます。

そこで、メトロが止まる日には、駅の改札口辺りに(手書きの)張り紙が出ていることが多いので、これを確認しましょう。
また、たいがいの場所には同時にバスも運行していますので、必要なバスの路線番号を確認しておく必要もあります。
さらに、クリスマスの前後には、バスもメトロも同時に9時で止まります。
この日の外出は徒歩圏内で計画したほうがいいと思います。

とはいえ、実はローマの市街地は東京ほど大きくありませんので、1時間も歩けばたいがいどこへでも行けてしまいます。
夜のローマの薄暗い石畳の路地にはなかなか風情がありますので、1時間程度ならばこれを夜の散歩として楽しむことも可能です。

しかし、特に最近、ローマ市郊外の大型ホテルを利用する日本人ツアーが多くなりました。
ローマのテルミニ駅までバスとメトロを乗り継いで1時間、というようなホテルも利用されているようです。
この場合には、9時までに帰るには8時にはメトロに乗っていなければなりません。つまり、地下鉄の運休を確認してからでなければ、街中のレストランでは食事ができないということです。
さらに、メトロ以外にホテルに帰る方法を知らなければ、街中の別のホテルで1泊しなければならなくなります。
そして、メトロが止まってバスに乗る場合、バスには次の停車駅の案内は全くありません。つまり、皆さん窓から見える街の様子で場所を判断して降りるのですが、観光客がいきなりバスに乗って長時間乗車すると、夜の郊外なんてどこも似たような薄暗い夜の風景。
これで果たしてどこで降りればいいのか、これは周囲に英語をしゃべってくれるイタリア人でもいなければ、まず不可能です。

ローマの交通機関は日本とは感覚が違います。
街から離れた郊外型ホテルのツアーに申し込んだ人は、メトロが止まった場合のバスの詳しい利用方法や、万が一帰れなくなったときの対処法について、旅行社の人に責任をもって教えていただくことをお勧めいたします。


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